【重要なお知らせ】
大阪府内で、淀川水系から取水された水が水道水に使われている地域の方へ。
以前から問題になっていましたが、2009年春は特に重大な事例が多発していますのでお知らせいたします。
水道水を使用したお客様から、金魚が弱る、死ぬなどの悲痛なお問い合わせを多数、頂いています。 弊社の畜養場も水道水を使用していますので、現状はよくわかります。
現在、弊社が代表して大阪市水道局へ質問状を送付し、電話にて複数回の応対を行っています。 詳細が判明しましたら、ホームページで経過をお知らせいたします。
■状況 水道水にカルキ抜きを添加後の水に、すぐに金魚を放養すると動きが止まる、水面に浮かぶ、 底に沈む、体表のうっ血、鰓の黒化、成長の鈍化、摂餌不良または浮かんでいても餌だけ食べて しばらくすると浮かんでいる、毛仔にいたっては枯れ葉のように死ぬなどの症状がみられます。 自家産の2歳以上は比較的、抵抗力があるようです。
水が悪くなったので新しい水に換えたら、動きが止まった。 水換えの意義をなしていません。
本来、水を換えたらクルクルと池内を回るようにならなければなりません。
■対策 常時、置き水を使用されているお客様からは、水道水でも問題ないとの回答がほとんどです。
最重要の対策は「置き水」をしてから使用すること。
24時間の置き水では塩素の減少が見られません。 48時間で半減、72時間でようやく低い数値になります。 「一晩、汲み置けば、すぐに使える」という考えは捨ててください。 雨の日は、さらに水道水中の塩素濃度が濃くなります。 稚魚の場合は数日、置く方が無難です。
全量水換えは避けています。 50%以下にしていれば問題は出ていません。
多く水を替える場合は、ph6ぐらいに下げると問題が少ないです。
■原因
原因を想像できた範囲で調べましたが、数値に異常が認められませんでした。
当初は「クロラミン」が原因だと考えていましたが、 一週間以上、毎日と、不定期で測定していますが検出されませんでした。
★結合塩素(クロラミン未検出) ★pH値 7〜7.5(問題ない範囲) ★遊離塩素(基準値内)
数日、置き水にすると問題ないということは、重金属類が原因とは考えにくいです。
湯沸かし器の影響もあるのかと、「コロナ」の担当者に聞きましたら、 銅を使用している機器であれば、銅イオン濃度が上昇することはあるが、 国の基準値内は絶対に厳守しているので、湯沸かし器が原因とは考えにくいと言うことです。
今、言えることは、市販のカルキ抜き、粘膜保護材、マーフィード スタンダードなどの 脱塩素装置は効果がありません。
■判明した内容
ディスカスとらんちゅうを飼育しているお客様宅でも、らんちゅうが度々、不調に落ちいったため、 RO水で飼育しても改善されなかったと、報告を受けています。
純水に近い飼育水で改善されなかったことから、逆説が考えられ、 水道水は時々、ミネラル分が極端に少なくなっていると思われます。 金魚はミネラルが最低限なければ浸透圧の調整が狂い、赤ら顔の水当たりを起こします。
まだ推測の範囲を出ませんが、原水の水質が悪く、スラッジを強力に凝固・沈殿する過程で ミネラル分まで取り除かれたと思われます。
弊社では現在、すべての池に、ミネラルを添加しています。 それからは水当たりが見られていませんので、ミネラル不足が最大の原因ではないでしょうか。
あくまで仮説です。 実験結果として証明できていません。
置き水であれば水当たりが少ないことと、関連付けができませんので、 まだ真相についてはわかりません。
本件に関して個別のお問い合わせについては、応対できませんので、 よろしくお願いいたします。担当:仲野 |